レストレーナーについて
一般的に年齢の低いお子さまの場合、治療の必要性を理解することは難しいので、治療の際に、泣いたり、動いてしまうのは当然のことと言えます。
当院では、緊急性を要する状況であると判断した場合や、治療することの利益が上回ると考えられる場合は、お子さまが泣いたり、動いてしまっても治療を行うことは可能です。そのため、年齢の小さなお子さまの虫歯の治療や歯のけがの治療の際に、保護者の方の同意を得た上で、スタッフが身体を抑えることや、レストレーナーと呼ばれる道具を使用して、身体の動きを制限する場合があります。
身体を抑える目的は、決して歯科治療中に泣いたり、動いたりしてしまうお子さまに対する教育的意味はありません。
歯科治療には、先端の鋭利なもの、切削器具、薬剤の使用が必須です。また、お子さまが泣いて動いてしまった場合、診療台から落下してしまう恐れがあります。こういった偶発事故からお子さまを守り、安全かつ確実な治療を行うためのものであり、乗り物に乗る際のシートベルトの様なものであると考えていただければと思います。
お子さまの身体を抑える場合には、保護者の方へ十分に説明を行った上で行います。(文章による同意をいただく場合がございます。)また、最小限度の期間に留めるようにし、常にお子さまの状態を観察し、声をかけ続けます。
ほとんどのお子さまが治療経験と共に治療を受けられるようになります。その点についてご理解いただきますようお願いいたします。